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肌の老化と活性酸素の関係 ② | 札幌中央区ニキビ・アトピー・漢方治療宮の森スキンケア診療室

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お肌の基礎知識

vol.9

肌の老化と活性酸素の関係 ②

生命を維持するためにある程度は必要な活性酸素。この活性酸素はお肌にどんな影響を及ぼすのでしょうか。

 

肌にはどんな影響を及ぼすのか?

シミをつくる

紫外線の影響で肌の細胞が活性酸素によって酸化され、メラニン色素が形成されます。通常であればこのメラニン色素はいずれ肌から排泄されます。しかしながら過剰な活性酸素は肌の細胞をさらに傷つけ、メラニン色素を排泄する機能を衰えさせます。結果としてシミとして残ってしまうのです。

シワをつくる

活性酸素は肌の弾力を保つたんぱく質であるコラーゲンやエラスチンを酸化してしまいます。酸化されたコラーゲンやエラスチンは変性し、弾力を保てなくなりシワとなるのです。特に紫外線によって過剰な活性酸素が発生し、このようなシワをつくる過程を促進します。

活性酸素による肌の老化を防ぐには?

もともと我々の体には、活性酸素を除去する抗酸化物質(スカべンジャー)を持っています。 これはSOD(スーパーオキシドディムスターゼ)と呼ばれる酵素です。しかし、過剰に発生した活性酸素をすべて分解してくれるわけではありません。また40才を過ぎると体に備わっているSODがどんどん減少していきます。活性酸素による肌の老化を防ぐには、
ア)過剰な活性酸素を発生させないこと
イ)体外から抗酸化物質を取り入れること
が重要になります。

過剰な活性酸素を発生させない

肌における活性酸素発生の最大の原因である紫外線から肌を守ることです。日焼け止めクリームを継続して使用するなど日頃の心掛けが大切です。

タバコを吸わないこと。タバコは体内に多くの活性酸素を発生させます。

ストレスや疲労は活性酸素を増やすため、十分な睡眠と適度な運動でストレスや疲労を解消することも大切です。

体外から抗酸化物質を取り入れる

抗酸化作用のあるビタミンA・C・E、ベータカロチンなどの十分な摂取が必要です。最近では、ウコンや緑茶に含まれるカテキンが抗酸化物質として注目されています。ビタミンC誘導体の肌への外用も有効です。

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<13/11/2020 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>

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